2005年から2009年のGRIME(一部周辺)をVINYLからリッピングしてコンパイルしたCD-R(アンミックス/セパレート収録)をnaminohanaの特典(not for sale)にさせて頂く運びとなりました。DubstepとGrimeの明確な違いも分からなかった頃から買い集めたレコードからセレクトしております。
↑の画像は本日届いた、サンクラで知り合ってから細々と交流が続いているEqual People Recordsの新作Tシャツで、正直超マイナーなレーベルだけどトレンドとか関係無くこういう小さな繋がりを大切にしていかなきゃいけない。個人的にレーベルTEEはかっこよすぎなやつよりちょいダサのほうが好き。死にたくなるほど送料が高かったですがギリギリ以下の価格設定にしたのでマイナー・レーベルTEE好きは購入してね。
それと4月8日に週一で店を手伝ってくれている三代目バイト aka Element aka ヒロシのレコードが発売されます。Duppy Gun x Bokeh Version x Riddim Changoのトリプル・ネーム(裏原風)でかなり面白ので是非チェックしてみてください。今店で現物を聴いてるけど「Pulse X」オマージュなB面のリディム最高。近場にこういう才能ある人がいるのは希望だし、ほんと私は恵まれているな、と改めて思った次第。
1月24日木曜日、渋谷クラブクアトロでGEZAN『Silence Will Speak』レコ発ワンマンライブのオープニングDJ。彼らの新作はスティーブ・アルビニが録っているので、DJの主なテーマはアルビニに。BIG BLACK、SHELLAC、NIRVANA『IN UTERO』収録曲やPIXIES「Where Is My Mind?」などをかけました。アルビニ録音というのは当然の事ながらGEZAN『Silence Will Speak』における切り口の一つに過ぎません。ただフロアを温めるという目的とGEZANの新作に関するトピックの一つとしてのアルビニは見事にマッチすると思ったので主なテーマとしました。最近のエレクトリックミュージックでいうとBen Frostがアルビニ録音でアルバムをリリース。一曲目にかけたTim Heckerの新作にもBen Frostは参加していて、この辺りの共振ぶりには、今圧倒的にカッコイイ人はアルビニに頼むんじゃないかという感すらします。他にも内田直之氏がPAをしてくれるという事で大好きなFlying Rhythmsの「Trance Space」、『Body Odd』7″のGHPDサイド、その『Body Odd』のPVを撮っている三宅唱監督の映画『きみの鳥はうたえる』で佐知子がカラオケで歌う「オリビアを聴きながら」を杏里VERSIONで、メンバーのインタビューで言及されていたSons Of Kemetを2曲、あとは『Silence Will Speak』を構成するノイズやエモーショナルなコード感などから連想して大好きなSONIC YOUTHの「Wildflower Soul」、などをプレイしました。
その後のGEZANのライブでは序盤の「Wasted Youth」でフロアがモッシュ状態になって客席に隙間ができたところでDJブースから客席へ。新曲の轟音の中、マヒト君が「Free refugee right now」と唱えるように静かに連呼していたのが強烈に印象に残っています。「僕らは幸せになっても良いんだよ」という歌詞も大好きだけど、ここだけを抜き出して言葉にしてみたところで何も伝わらない。ファンファーレをコーラスでやるバンドが他にいるだろうか?圧倒的なオリジナリティーと、轟音の中から立ち上るエモーション。バンドってすごいなと涙が滲みました。全感覚祭の時もそうだったけど。作品も素晴らしいけど、ライブにはライブでしか感じられないモノが有るし、言葉で音楽の素晴らしさを伝え切る事は出来ないけれど、ライブが素晴らしいという事は伝える事が出来る。言葉は無力ではない。